長いお別れ [ソロモンの指輪]
チクワ君が死んだ。
これが最後に撮影した姿です。
チクワ君はいわゆる地域ネコでした。
ノラネコ、しかもオスのくせに人なつこいチクワ君は地域の皆から可愛がられてきました。
しかし、その立場は弱いものです。
雨の日は雨に震え、風の日は風音に脅え、休みの日はエサをくれる人もなく飢えに耐えねばなりません。
実は、連休に入る前に家族の反対をおしてチクワ君を連れ帰るつもりでした。
うちの子にするために。
その矢先のことでした。
思えば私が今の職場に来て5年目。
その間に見送ってきたネコや犬はこれで5匹目。
ノラであるということは過酷なことなのでしょう。
動物を捨てる人がいます。
しかし、その行為は緩慢に動物を殺すということなのです。
たとえ拾ってくれる人がいたとしても、その行為は動物のこころを傷つけます。
うちで拾った犬の1匹は15年生きましたが、最後まで本当に人に甘えることをできませんでした。
うちで拾ったセキセイインコは、半年以上寝ている間の歯ぎしりをやめることがありませんでした。
目の開かないうちに拾った犬は、甘えん坊に育ちましたが、私が拾わなければどうなったでしょう。
明日はきっと笑ってみせます。
動物のおしゃべり [ソロモンの指輪]
ツラい日々が続いていたのだが、やっぱり体を壊してしまった。はっはっは。
というわけで、チクワ君とは久しぶりの再会である。
最近チクワ君の鳴き方が変わってきた。
「にゃーん」から始まって「ん~ん~ん~・・・」。
更にジャーキーを与えるのを手間取ると何事かうにゃうにゃ言い始めるようになった。
本猫は何かしゃべっているつもりであるらしい。
まぁ、私も「はいはい」とか「ちょっと待ってね」とか話しながら相手してるわけだが。
思えば私と関わり合った動物は皆おしゃべりなのであった。
闇夜のカラス [ソロモンの指輪]
なんちて。
・・・・・・。
すいません。
もうしません。
閑話休題(それはさておき)。
まぶたのある動物のおそらく全ては、まぶたを閉じることによって害意がないことを示します。
私の経験した限りでは、犬、猫、牛、豚、馬、羊、山羊、鳥、象、熊、アザラシ、コウモリ等々。
全て私がまぶたを閉じることで、同じようにまぶたを閉じ返してきた動物です。
敵の前でまぶたを閉じることは自殺行為です。
同じく獲物の前でまぶたを閉じる間抜けはおりません。
もっとも原初的なあいさつってことなんでしょうな。
ところで、カラスは体が真っ黒。ひとみの色も真っ黒。
まぶたを閉じているかどうか、カラス同士でもわかるのかどうか。
で、カラスは害意がないのを示す時、白い瞬膜を閉じたりします。
はた目には不気味ですが。
カラスにとっても、あいさつは重要なことなんですね。
ちなみにカラスは頭がいいせいか、嫌われ者の割にはあいさつをよく返してくれます。
ハトやツバメ並に。
人もそうなんでしょうが、誰かに自分を認めてもらうというのは嬉しいものなのでしょう。
みんな寂しがりやなんだね。
朱に交われば朱くなる(違) [ソロモンの指輪]
ふつう、鳥って白目のないつぶらなひとみをしてるものですが、昔飼っていインコは違いました。
こんな感じ。
ちと恐い。
他のインコも求愛の時とか興奮してくるとこうなることがありますが、このインコはいつもこんな顔。
拾った鳥だったのですが、来た時は普通の鳥でした。
ひろった時は何かと凶暴な鳥でしたが、そのうちにおとなしい鳥になりました。
恐かったんでしょうな。
それが馴れてくるとともに、このような顔になりました。
思えば飼っていた動物も皆このような傾向が。
犬や猫、このインコ、果ては金魚まで。
いや、金魚は白目は出ませんでしたけど、その代わりぐりんぐりん動くようになりました。
どーもそれは私のせいらしい。
人と30分ぐらい話してて、気がつくと相手の目が目一杯見開かれてるのを見て気がつきました。
私につられたんですな。
ちなみに私の目。
これで出力80%くらい。
話す時にはもっと目を見開く・・・らしい。
お代わりっ! [ソロモンの指輪]
最近のチクワ君はちょっとワガママ。
1本のジャーキーではなかなか満足してくれません。
必ずお代わりを要求します。
まぁチクワ君らしく控えめにではありますが。
私はワガママを言うぐらい自己主張する動物が好きです。
だって人も動物も対等の存在だから。
まぁ放っておいてもまわり中そんな動物ばかりですが。
となりの芝は青い [ソロモンの指輪]
となりの魚は大きいにゃ(猫版)。
久しぶりに猫の集会を見ました。
のんびり、何事かにゃごにゃご話し合っている姿を見てるだけで何だか和みます。
こんなとき、猫になってみたいと思うのです。
・・・が・・・、猫には猫の苦労があるんだろうな。
シャングリラはどこにもない。
逆に、あったら恐いですな。
成長する必要がないんですから。
命名 [ソロモンの指輪]
タコノマクラとかブンブクチャガマとか変な名前の生物がいる。
どうも命名者は同じ人らしい。
この人です。飯島魁さん。
つーても動物のほとんどの和名はこの人が付けたらしいんだけどね。
タコノマクラってのも古名にあるらしいんだけどね。
でもでも、この人日本最初の水族館を立ち上げた人でもあるんだけど、そのときコテ持って職人と一緒にしっくい塗ってたってんだから、ついつい想像してしまう訳だ。
にやにやしながら名前をつける姿を。
好っきやな~。こういうオッサン。
美味しい顔ってどんな顔? [ソロモンの指輪]
こんな顔。
美味しさのあまり、光輝いております。
・・・ウソです。
ちょっと失敗。
でも、いい顔でしょ。
やっぱり我が輩は犬である [ソロモンの指輪]
呼ぶと必ず返事するチクワ君である。
りちぎである。
犬のようである。
ジャーキーをあげる時必ずきちんとお座りして待っている。
行儀がよろしい。
犬のようである。
そのうちお手を仕込んでみようと思う。
我が輩は犬かも知んない [ソロモンの指輪]
チクワと一緒に歩く。
さっさと私の前を走って行くくせに、建物の角に来て私の姿が見えなくなると、立ち止まって振り返る。
昔飼っていた犬がよくこうしていた。
人もそれぞれなら、猫もそれぞれ。